kintone hive 2024 nagoya【参加レポート】

みなさん、こんにちは!
今回は、6月25日(火)にZepp名古屋で行われたkintone hive nagoyaの参加レポートをお届けします。

kintone hiveとは

kintone hiveとは、「kintoneの活用アイデアをユーザー同士で共有するライブイベント」です。
日頃から業務でkintoneを使いこなしているユーザーが集まり、それぞれの視点で業務改善につながるkintone活用ノウハウを披露・共有します。

オープニング

kintone ユーザー事例

登壇者のみなさんは業種や関わっている業務が異なっています。
しかし共通して、自分達に合う業務改善方法は何か、どうしたら浸透するのか、熱い思いとともに発表していて非常に勉強になりました。
それでは、簡単に登壇者のみなさんの発表を振り返っていきます!

フジ自動車工業株式会社 今井さん・大久保さん

トップバッターは、フジ自動車工業株式会社 今井さん・大久保さんです。

フジ自動車工業さんは、フォークリフト整備の際に利用する代車の所在が不明になることが非常に多く、AsReaderで入出庫の記録を管理しようと思ったことがきっかけでkintoneに出会ったそうです。

フジ自動車工業株式会社 今井さん 大久保さん

課題を解決するために作成したアプリも現場の方には、なかなか浸透しなかったそうです。
そこで、現場の方に使ってもらうため、事務員だけでなく現場の方が必要な情報を出力できるようにアプリを改善したり、新しいアプリを使うことで得られるメリットについて説明したり、と現場の方に寄り添った対応をされました。その結果、今では現場の方も進んでアプリを使ってくれるようになったそうです。

kintoneはアプリを作って終わり。ではなく、アプリを作った後のフォローが大事だと気付かされる発表でした。アプリを作ったけど使ってもらえない、、というのは担当者の方がぶつかりやすい壁の一つかと思います。アプリを使ってもらうための周りの巻き込み方が非常に参考になるなと思いました。

ちなみに、、
フジ自動車工業様は弊社が構築をさせていただいたお客様です。事例も公開していますので、ご興味のある方は、ぜひご覧ください!

桜和設備株式会社 清水さん

2番目は、桜和設備株式会社 清水さんです。

桜和設備さんは、伝票類をすべて紙や手書きで作成し、それをExcelに入力し、また印刷し、、という昭和から変わらない作業を行っていたそうです。そんな時、1つのExcel管理シートが修理不能になり、偶然いあわせた富士フイルムさんに相談した結果、kintoneと出会いました。

桜和設備株式会社 清水さん

現場の要望で始めることになったので、まず、ガス事業部でkintoneの利用を開始しました。しかし、昔のやり方がいい人・Exceler(Excelを複雑かつ巧みに使いこなす人)が使ってくれません。そこで、入口のアプリを1つ作り、関連レコードで他のアプリの情報を表示させたり、krewSheetを採用することで使ってもらえるように。kintoneを使い始めて4年で全社展開することに成功しました。

昔のやり方が良い人・Excelerに負けずにkintoneの全社展開を実現したのが凄いと思いました。また、システムのkintone化を進めたことで、作業服のサイズ記入などを紙で回す必要がなくなり、プライバシーの保護につながったという話も印象的でした。当初の狙いとは異なる部分かもしれないですが、実は嫌だなと思っている業務が改善されるというのは、結構重要なポイントだなと感じました。

株式会社山豊工建 高橋さん

3番目は、株式会社山豊工建 高橋さんです。

山豊工建さんは、社内の事務業務をシステム化するために、「とりあえずやってみて」と言われたところからkintoneの活用が始まります。とりあえず色んなアプリを作ってみよう!ということで、報告アプリと目的別スペースを作ってみたそうです。

株式会社山豊工建 高橋さん

作ってみた結果、良くも悪くも社内から反響があり、今までの当たり前を壊すことに成功しました。これにより、社内で「こんなこともできるのでは?」と言ってくれる人が増えたそうです。さらに「こう言われそうだな」を想像して、アプリの見た目や項目を設定し、実際に使い方を見せながら説明することで使ってもらえるようになり、最終的に大幅な経費削減につながりました。

人も予算も無い!という中で、ノウハウやTipsを集めて、スペースやレコード通知などkintoneの標準機能を有効活用している点が印象的でした。情報収集をキンコミで行ったり、プロゲートで力をつけたり、と高橋さんご自身が積極的に動いていることが、会社の当たり前や風土を変えることにつながった部分もあるのではないかと感じました。

山辺事務機株式会社 高井さん・竹内さん

休憩を挟んで4番目は山辺事務機株式会社 高井さん・竹内さんです。

お2人は入社3か月とのことですが、入社前の3週間でkintoneアソシエイトに合格したそうです!
山辺事務機さんは6年前からkintoneを導入しているので、アプリが充実しており、さらに、社内kintoneカフェの実施など勉強会も行っているそうです。

山辺事務機株式会社 高井さん・竹内さん

マルチタスクに慣れない!という課題から、タスク管理と新卒社員日報を作成したり、先輩となかなか話すタイミングがない!という課題から、Q&Aとサンクスカードアプリを作成したりと積極的にアプリを構築したそうです。さらに、勉強会を実施するなど、社内外で活動をしています。お2人は、アプリ構築を通して業務理解が高まるとともに、爆速でDX人材へ成長しています。

新入社員から見たkintoneという視点はあまりなかったと思うので、とても興味深かったです。自分達の悩みを解決するために、アプリを作って実際に使ってみることで、kintoneを使うメリットや難しさを体感できるという、パートナー企業として是非参考にしたい取り組みをされているなと思いました。

清田産業株式会社 寺西さん

5番目は清田産業株式会社 寺西さんです。

清田産業さんは、サイボウズ Officeをもともと使っており、カスタムアプリが210個以上あったそうです。野良アプリが沢山存在することや、表記ゆれによるデータの正確性の課題、商談報告書がExcelとの二重管理になっているなど課題があったので、kintoneに情報を入れることになりました。

清田産業株式会社 寺西さん

アドレス帳を見るだけで紐づけたアプリの情報が見れるようにしましたが、電話とチャットが鳴りやまない事態に。
そこで、色や行間など、アプリの見た目を、今まで使っていたサイボウズ Office に徹底的に近づけたそうです。その結果、使ってもらえるようになり、作業工程の削減や対応漏れの防止などにつながりました。

サイボウズ Office からの移行で、Excelからの移行とは異なりますが、同じように社内の抵抗が多かったことが予想される状況で、kintoneを浸透させたのが凄いと思いました。また、見た目をサイボウズ Office に近づけるだけでなく、アプリの整理も行っていたのが印象的でした。kintoneも活用が進んでいくと野良アプリや似たアプリが発生しがちなので、アプリの整理は改めて必要な作業だなと感じました。

株式会社興和工業所 片山さん

ラストは、株式会社興和工業所 片山さんです。

興和工業所さんは2018年のhiveにも登壇されていました。5年半でアプリ作成者が増えたものの、現状はただアプリを使っている人が多いことから、「誰でも自主的にシステム化できる土壌をつくる」ことを目標に、伴走支援班の活動をスタートさせました。

株式会社興和工業所 片山さん

認知度向上のために活用者の話を掲載し、実際に使う人が増えてきたら要望に対して個別支援を行い、社内ユーザー会で社員のkintone活用度UPを進めました。その結果、現場で作成し実運用に至っているアプリが増加したり、アプリ作成ユーザーや活用拠点が増加したりと、社内の活用度の向上につながりました。

2018年の登壇から新たに発生した課題を解決していくという、kintone活用の第2段階のストーリーでした。社内の活用度が伸びないというのは、ある程度運用に乗った後に直面する課題だと思います。そこを解決するために取り組んだ内容やそれに対する社内の反響を聞けて、パートナーとしても参考にしたい取り組みだと感じました。チームの取り組みが会社にチームを認めさせる実績になっているのはとても凄いと思いました。

全体を通して

弊社は、自社でもkintoneを活用しているユーザーでもあり、お客様への提案から導入・運用サポートまで行うパートナーでもあるので、どちらの目線からも参考になる取り組みがありました。

活用の始め方、周りの巻き込み方、作成後の運用の仕方など、自社で活用する時はもちろん、今後のサービス向上にも活かしていきたいと思います!

kintone hive 2024 中部地区代表者は…

桜和設備株式会社 清水さんです!おめでとうございます!!

代表者発表の様子

11月の幕張での決戦も楽しみですね。
登壇者のみなさん、お疲れさまでした!


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