JavaScript APIを使って設定していた数値フィールドについて

みなさん、こんにちは!
2月のkintoneアップデートで、JavaScript APIの数値フィールドの仕様に変更がありました。
その際に、カスタマイズしていた数値フィールドに影響があったのでご紹介します。

2月のアップデート内容

2月11日のアップデートは、共通管理者の設定画面 と JavaScript API の動作の変更が行われました。
※アップデートの詳細はこちら

今回の仕様変更で、数値フィールドは「数値として扱える値」のみ取得可能となりました。
そのため、上記以外のの値(例えば「 , 」を含む桁区切りの数字など)をJavaScriptで設定するとエラーが出るように変更されました。

JavaScriptでカスタマイズしていた数値フィールドについて

カスタマイズの背景

当時はkintoneの数値フィールドに数字を入れる際、
・入力中 →  12345(カンマが表示されない)
・保存後 → 12,345(カンマが表示される)
となっていました。

そのため、お客様から「入力中に桁が分かりづらいので何とかならないか」という相談があり、
・入力中もカンマが表示される
というカスタマイズを提供することになりました。

カスタマイズの内容

数値フィールド入力中にカンマを含めた数値を表示するため、JavaScriptを使ってAPIで直接カンマ付きの値を設定していました。

今回のアップデートでの仕様変更

今回のアップデートで、
変更前:数値フィールドに対して数値ではない様々な文字列でも取得・書き換えが可能
変更後:数値として扱える値のみ取得可能
と変更されました。

データを実際に保存する前に、JavaScriptで値設定をしたタイミングでエラー表示されるようになったので、カスタマイズしていた数値フィールドでエラーが出てしまいました。

解決法

アップデート前は、
・カスタマイズで見た目上は入力中にカンマが見える
ようにしていましたが、カンマを設定することがエラーの対象になったので、

アップデート後は
・kintoneの標準機能にある編集画面でカンマを表示する
と標準機能で対応するようにしました。

標準機能で対応することによりカスタマイズ部分が減り、設定の変更もしやすくなりました。

まとめ

今回は、過去にカスタマイズしている部分がアップデートによりエラーの対象となったため、kintoneの標準機能で対応した内容をご紹介しました。

kintoneを利用しているみなさんのご要望に応えるために、カスタマイズしている部分ってたくさんありますよね。
標準機能で出来ないからカスタマイズする。というパターンが多いと思いますが、kintoneの標準機能で出来ることは増え続けているので、場合によっては、カスタマイズした部分を標準機能に置き換えることができるという事例でした!
みなさんのご参考になれば嬉しいです!

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